陰と陽、善と悪、光と影…
両方あって初めてバランスがとれます。
陰があるから陽が際立ち、悪があるから善が見える。
美容の世界でも、例えば「ボリュームとタイト」「明るさと深み」みたいに、対極の要素が共存することで美しさが生まれます。
「白髪」におき変えてみましょう。
「白髪=ネガティブ」と思われがちですが、本当にそうでしょうか?
黒髪があるからこそ白髪が際立ち、白髪があるからこそ黒髪の美しさも際立つ。
コントラストがあることで奥行きや表情が生まれ、単色では出せない魅力が引き出されます。
『黒髪』の良い所はスタイルがキュッと引き締まり立体感を演出できます。陰影をつけるにはもってこいです。
逆に『白髪』の良い所は明るさを活かして軽やかさや透明感を演出できます。
両方が良い働きをすることでヘアデザインが成り立つんですね。
ということは
結局は「考え方」、「捉え方」なんです。
白髪=悪いもの、嫌なものと思うのは常識であると同時に思い込みであるということです。

全て物事はニュートラル。
それを念頭に入れつつ、読み進めて下さい。
目次
- ココ・シャネルが変えた常識
- 白髪に対しての常識が変わる時。
知らない人はいないであろう有名ブランド「ココ・シャネル」を例に見てみましょう。
ココ・シャネルが変えた常識
ココ・シャネルは、ファッションの常識を大きく変えた存在ですね。
彼女が広めた「昔はダメだと思われていたけど、今では当たり前になった」ものをいくつか紹介します。
1.コルセットを捨て、動きやすい服を作った
昔の常識: 女性はコルセットでウエストを締めるのが当たり前。
シャネルの革新: コルセットを不要にし、ゆったりとしたシルエットのワンピースやジャージ素材の服を提案。今のリラックスファッションの先駆け。
2.女性のパンツスタイルを普及
昔の常識: 女性はスカートやドレスが当たり前。
シャネルの革新: 女性でも動きやすく機能的なパンツを履くスタイルを提案。今ではパンツスーツも一般的に。
3.黒=喪服から、黒=エレガンスへ
昔の常識: 黒は喪服の色で、日常着にはふさわしくないとされていた。
シャネルの革新: 「リトル・ブラック・ドレス」を発表し、黒を洗練されたファッションの色に。今では定番のエレガントカラー。
今ではみなさんも当たり前の様に黒い服を身につけていますが、ひと昔前はタブーとされていたものなんて驚きですよね。
4.短髪の女性をおしゃれにした
昔の常識: 長い髪が女性らしさの象徴で、短髪は「はしたない」とされた。
シャネルの革新: 自らショートヘアにし、多くの女性が短髪を選ぶきっかけに。今ではショートカットも普通の選択肢に。
5.パールを日常に取り入れた
昔の常識: パールや宝石はフォーマルな場だけで使うもの。
シャネルの革新: 日常のファッションに取り入れた。
誰かが突破口を開き、
あり得ないとされてきたことが常識になる、
今までの情報が覆される…
というのは過去の歴史を見ても珍しいことではありません。
白髪に対しての常識が変わる時。
白髪は「老けて見える」、「疲れて見える」、「年齢を感じる」「手入れをしていないみたいに見える」などネガティブ要素はたくさん出てきます。
では、ポジティブ要素は…?
う〜ん、出てこない。
それもそのはず。
これまでの常識では、白髪は「しっかり染めて隠すもの」とされてきましたから。
私自身も白髪がポジティブなるとは思っていなかったので衝撃的でした。
しかし、時代は変化しています。
白髪を染める技術も今や多彩に存在し、その魅力に気づく人が増えてきました。
「透明感」、「多彩」、「立体感が出る」、「色落ちが綺麗」など良いところに目を向けると白髪はポジティブ要素も沢山ありますね!!
私たちは、物事を「常識」という思い込みや感情で勝手に良し悪しを決めてしまいがちです。
でも、もし「白髪=ネガティブ」ではなく、「白髪=透明感・多彩」と捉えたら? そもそも、白髪は悪いものではないと気づくはずです。
無理がありますか?笑
私は本気でそう思っています。
なぜなら、実際に私のお客様の中にも、白髪をポジティブに捉え始めている方が増えているからです。
これは間違いなく、時代の変化とともに生まれている「新しい常識」なのかもしれません。
すべての物事は本来ニュートラル。
だからこそ、そこにどんな感情を乗せるかで、世界の見え方は変わります。
もしポジティブな視点を持てたなら、あなたの世界はもっと素敵なものになると思いませんか?