こんにちは。
【白髪に悩むすべての女性へ】をコンセブトに福岡県宗像市にオープンした完全予約制のマンツーマンヘアサロンnoor(ヌール)の平間直子です。
白髪ぼかしや脱白髪染めなど白髪に対するアプローチが色々ある中で、
『結局白髪が目立つ』
『思った以上に明るくなり黄色っぽくなってしまった』
『傷んでしまっただけだった』
など、うまくいかなかったという声も少なくありません。
今回は、白髪ぼかしの失敗例とその原因、そして対策についてお話しします。
①結局、白髪が目立つ
これはお客様が求めているものに対して美容師側の技術が伴っていない【技術不足】、
またはお客様のお悩みを解消出来る提案、さらには施術内容になっていない【カウンセリング不足】、
などが挙げられます。
白髪の何が気になるか…と、考えてみてください。
染めて数週間後の白髪が生えてきた時の
前回染めた既染部と新しく生えてきた新生毛の境目
なんです。下の写真を見て下さい。

それぞれ別の方です。
白髪の量は違いますがどちらもしっかりラインがついてますね。
このラインができてしまうことによって生えてきた根本が目立って、そして気になり、ストレスを感じ、染めたくなる…というわけです。
ハイライトを入れることで白髪がぼかせると思っている方は多く、
「ハイライトを入れて欲しい」というお客様に理由を聞くと、「白髪が気になりずらくなるかなーと思って…」
となんとなくの回答。
これはお客様が悪いわけではなく、美容師さん側もハイライトを入れたら白髪がぼかせるという認識で提案してしまった結果、いつの間にか
ハイライト=白髪をぼかす
というイメージが定着してしまったような気がします。
1番気になるのが根本の境目なのに、中間から毛先にハイライトを入れて、根本は白髪染めをしたら白髪はぼかせませんし、生えてくれば白髪は結局気になります!!苦苦
なので、そもそも白髪染めを使って染めている時点で白髪はぼかせないという事です。
じゃあ、どうすれば良いのさ…という声が聞こえてきそうですが、
まず、
①白髪染めでしっかり染めることをやめる。
②そのために必要なハイライトを最低2回に分けて入れる。
③白髪を育てていきながら毛先に残っている白髪染めをなくしていく。
ということなのです。
②思った以上に明るくなり黄色っぽくなってしまった。
こちらもお客様の希望に対して美容師の説明不足、技術不足が挙げられます。
思った以上に明るくなってしまう要因として、ハイライトを入れたことが原因になっているはずなんですが、大抵染めたてはキレイで良いんです。
でも、
ハイライトをする時の薬剤選定、
ハイライトのチップの太さ、
によって1ヶ月後の褪色に雲泥の差が出てきてしまいます。これは完全に美容師さんの技術力が問われます。
下の写真をみて下さい。
初めて脱白髪染めハイライトを入れさせていただいた日施術後(左)、そして6週間後に来店された日、施術前(右)です。

明るい部分が筋で見えますが、極細なので、むしろ良い感じに抜けていますね!!
白髪が気になるのは35才〜40才以上の世代。
カラーが褪色して黄色っぽくなったら、痛んで見えますし、もうただのヤンキーですよ。泣
それを好きでやっている方はともかく、
ミセス世代に太いハイライトの筋がでるなんてナンセンスです。
…というか、それを望んでハイライトをしたかったわけではないはずなんです。
あれ…、でも、脱白髪染めにおいてハイライト入れるのよね?それはどういうこと?
と思ったあなた、鋭い!!
説明しましょう。
脱白髪染めにおけるハイライトは白髪率に対して暗いヘアカラーが入ってしまっいる場合、要は白髪染め履歴がある場合にのみ必要です。
その理由として生えてきた新生毛と既染部の境目を馴染ませるため…です。
そして、根本はしっかり染まってしまう白髪染めは使わずに数週間後に生えてくる白髪と馴染むような明度で染めます。
なので白髪染めを卒業する時には必ず必要なハイライトになります。
しかし、先程も説明しましたが効果が出ないハイライトというのは根本に白髪染めを使ってカラー(濃い染料で染める)してしまうことで新しく生えてくる白髪とハイライトが繋がってないパターン。
これはほとんど意味がないんです。
毛先にハイライトを入れても結局のところ生えてきた根本とハイライトが馴染みませんし、繋がることはありませんから…。
ただしそれを前提に、根本は白髪染めで毛先に立体感やツヤ感を出す目的でハイライトをすることはあります。
根本が生えてきた時の白髪の気になり度合いは変わらないのですが、デザインとしての目的であれば白髪染め×ハイライトはアリなんです。
つまり、何を目的にハイライトをするのかがとても重要だということ。
そこが施術前のカウンセリングの時点でお客様と美容師の認識があっていれば問題ないということです。
少し話が脱線してしまいましたが、その日の仕上がりも大事ですが、1ヶ月後どう色が抜けるのか、その時にどのくらいの明るさまでだったら大丈夫なのかを施術に入る前に確認するようにして下さいね!!
③カラーの色味がくすんで見える。
ブリーチハイライトを入れたカラー施術の失敗例として、若い世代のハイライトカラーのように彩度の高い色味が入ってしまうことがあります。
例えばアッシュ系やマット系はくすみやすいミセス世代の肌には馴染みづらく、赤系やピンク系は派手に感じ、紫系はおばあちゃんっぽいイメージがありませんか?
間違ってはいけないのが白髪染めと違い色味が楽しめて多彩な脱白髪染め…と言っても、ミセス世代に似合うカラーはある程度あります。
彩度は低め、色味だとベージュ、グレージュ、グレー、ピンクベージュ、ピンクグレージュ、ピンクグレーあたりが肌馴染みが良く似合わせとしてはベストです。
イメージはこんな感じ⇩⇩

注意したいのは、白髪が多ければ多いほどとてもキレイな色が入りますが色味を間違えると大変残念な仕上がりになる可能性があるということです。
ただし、これは美容師さんの技術力とセンスによるところが大きいので脱白髪染め経験が豊富で信頼できる美容師さんに相談して下さいね。
お顔の印象に影響が大きいヘアカラーの色味は重要度高めと言えますので…