脱白髪染めを始めたいけれどセルフカラーもやめられない…そんな時に知っておきたいこと.15

こんにちは。
【白髪に悩むすべての女性へ】をコンセプトに、

福岡県宗像市にあるマンツーマンサロン「noor(ヌール)」の平間直子です。

セルフカラー市場は特にコロナ禍以降急成長を見せており、サロンに足を運ぶことが難しくなった時期に、自宅で簡単に髪を染められるという手軽さやコストの面からも需要が急増したようです。

セルフカラーと美容室でのカラーを併用しているお客様は少なからずいらっしゃいます。

メリットは
①手軽さ⇨自分の都合に合わせて好きな時に染められる。
②コストパフォーマンス⇨サロンでのカラーより費用を抑えられる。

といったところでしょうか。

デメリットは
①髪や頭皮へのダメージ⇨市販のカラー剤はサロンで使うものよりも刺激が強いことが多い。
②色ムラが出やすい⇨自分では見えにくい後ろや、塗りにくい部分が出てくるの白髪をムラなく染めるのは難しい。
③カラーの選び方が難しい⇨思ったより色が入り過ぎた、カラーパッケージの写真と実際染まった色味が違った。

など、ですかね。

それぞれお客様のライフスタイルやコスト的な理由があるでしょうから仕方ないのですが、美容師目線からお伝えさせていただくとやって欲しくないのが本音。

間違いのないようにお伝えすると、お店の売り上げのためなどという自己中心的な思いではありません。笑

手が届きやすく、染めやすい顔周りは髪も細く、そもそもダメージしやすい箇所であり、短いスパンでのセルフカラーは髪を傷める原因になり、また髪の履歴にムラをつくります。
髪にはパッと見、分からないとしても行った施術履歴が必ず残ります。

そういった中でパーマや縮毛矯正を希望された場合、
複雑履歴のベースにそれらの施術をすることはかなりのリスクを伴います。

どんなに頑張っても100点満点の施術は出来ない、
プロとして1番ベストな仕上がりを提供したくても出来ないからなんですね。

安心してなりたい希望を叶え、実現するためにも複雑履歴を作らないということはとても重要だということなんです。そうすることが、スタイルの可能性を広げることにも繋がります。

毎月のヘアカラーは必ず美容室でしています…というお客様の場合、髪の状態、履歴は美容師が把握出来ています。
ダメージレベルを見越した薬剤選定が出来ますし、仕上がりのクオリティは間違いなくあがります。

もしどうしても家で途中で染めたい…ということであればカラートリートメントをオススメします。

1剤&2剤式のホームカラーよりキューティクルを開かず履歴が残りずらいですよ。
そして、美容室でカラーをする予定の場合は、少なくとも美容室へ行く2週間前からカラートリートメントは一旦やめて下さいね!!

さて、本題に入りましょう。

本日のテーマは、『セルフカラーをしている人が脱白髪染めをしたいと思ったら?!』です。

白髪染め用のセルフヘアカラー剤は皆さんご周知の通り、豊富にあります。


…が、結論から言うと、脱白髪染めのセルフヘアカラー剤は今のところありません。

完全な美容室での専門技術です。

明るめの白髪染めはありますが、これは「脱白髪染め」ではないですよね。

脱染剤(ブリーチ)で白髪を明るく、目立たなくしてしまう…というのも以前から方法としてありましたが

noorが目指す『白髪を美しく活かす』こととは考え方が違います。

特に50代、60代の女性には、髪へのダメージや仕上がりの印象を考えると、あまりおすすめできない方法です。

おしゃれ染めの中に白髪にも色が入る市販品はありますが、

色がダイレクトに入る=発色の良いピンク、青、オレンジ=派手になりやすいですね。

なかなか取り入れにくいのが現実ではないでしょうか。

というわけで、ほぼゼロ…ではなく完全にゼロです。


そもそも脱白髪染めという技術が世の中に出てきたのはつい数年前のことですので当然ですね。

ではどうすべきか?

まず、家で染めることをやめて頂かないといけません。

セルフカラーと脱白髪染めは今のところ共存できません。

美容室で白髪染めを使わないで染めた後、またどこかのタイミングで白髪染めを使って染めてしまったらまた1からやり直し。イタチごっこになるからです。


現在、noorにご来店頂いているお客様の中で白髪に悩むお客様の9割以上がすでに白髪染めを使わずにカラーをさせて頂いています。

残り1割以下のお客様は白髪染め…という感じです。

今回は、もともとセルフカラーと美容室でのカラーを繰り返していたお客様が脱白髪染めへ移行したプロセスについてお話したいと思います。(以後、Kさんと呼びます)

Kさんは40代で全体的に白髪は少なめでしたが、顔周りの一部分に塊白髪がありまして、とにかくそこが気になると…

セルフカラー併用のお客様は基本的に美容室の周期が長い傾向にあり、Kさんも3〜4ヶ月に一度くらいの来店になりますが、その間に1〜2回ご自身で染められます。

初めて脱白髪染めの話をしたのはだいぶ前です。
興味はある…と。ただ家で染めるのは我慢していただかないといけない…とお伝えし、その日はいつも通り白髪染めをして終わりました。
次来店時もそのお話になりましたが、家で染めるのを我慢できるか…というところでその日も白髪染め。

私は無理には進めませんし、Kさんが始めたいと思った時がタイミングだと思っていたので気長に待つつもりでした。

なぜなら、脱白髪染めはスタイリストとお客様が一緒に白髪を育むという認識が必要だからです。

美容室でベースを整えながら家で別のカラーをされてしまうと本末転倒。

育てていこうとしていた流れがまたゼロに戻ってしまいます。

これは、美容師側にとってももお客様側にとってもメリットがありません。

家では染めない!やってみよう!と決心してから始めて頂きたいのです。

そういったやりとりが何回かあり、ある日の来店時、
「今日、白髪染め使わないで染めるやつ、やってみようかなと思ってるんですが…」
という感じで脱白髪染めをスタートさせました。

次回来店時感想を聞いてみると、「いつもより気にならなかった!びっくり」というお言葉頂きました!!
セルフカラーも一度もしなかった…と。

これなんです!!
やっぱり脱白髪染めには大きな魅力と未来があります。ただ白髪を暗いブラウンに染めるだけの白髪染めの時代は終わろうとしています。

正直なところ、白髪少なめさんの場合、脱白髪染めの良さを体感として感じにくいかもしれません。

しかし、セルフカラーをする女性の多くはは美容室に行く間にどうしても白髪が気になって染めなければならなくなる…ということだと思います。
その気になり度合いが少しでも緩和されると気持ちの持ち方も変わってきますよね。

…というわけでkさんは現在もご来店周期は3ヶ月くらいですがセルフカラーを卒業し、更に白髪染めも卒業し、白髪を活かすカラーを続けています。

新しいことを始める時は不安、迷いは必ずあります。
人は“いつもと同じ”がある意味安心ではありますから。


また、白髪があるという事実は変わりませんが、白髪に対する捉え方、考え方は変えられます。

…であれば、必ず生えてくる白髪の嫌な部分にばかりに目を向けず、
変えられるものを変えていくのがより良い方向への第一歩です。

変化には時間と勇気が必要ですが、白髪を受け入れることで得られる自由や気持ちの軽さは想像以上に大きいものです。
一歩踏み出すことで新しい自分を発見できるかもしれません。



それともう一つ、
私が20代の頃は美容師さんはカット、カラー、パーマ、ストレート、ヘアセット…など幅広い技術を持っていることが当たり前の時代でしたが、
最近は特化型美容師といって、特定の技術や分野に特化して深い知識と経験を持つ美容師さんが増えています。

まずはいつも担当の美容師さんに脱白髪染めが出来るのか聞いてみてください。

また、特定のニーズに特化して技術を提供する専門店もあるので深い悩みを抱えている方はそこに相談するのも良いですね。
例えば髪質改善専門店、白髪染め専門店、脱白髪染め専門店、薄毛&育毛専門店、ヘアセット専門店などです。

「餅は餅屋」ということわざもあるように専門の仕事はその道のプロに任せるのが一番。
さらに専門性が高いほどより深い悩みに答えてくれるはずです。

まとめ
セルフカラーと脱白髪染めの共存は難しい。
カラートリートメントであればセルフはOK。(頻度には注意‼︎)
脱白髪染めを始めたいのであれば専門の美容師さんに相談して下さいね!!

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