年齢と共に色々なお悩みが増えてくる中で、圧倒的に多い【白髪】に対するお悩み。
本日は白髪になる主要な原因とそのメカニズムについて詳しく解説します。
実は白髪になる原因は未だハッキリとは分かっていません。それを前提に、白髪の原因となり得る要素をあげますね。
1. 加齢によるメラノサイトの減少
髪の色を決定するのはメラノサイトという色素細胞です。年齢を重ねると、メラノサイトの数が減少し、メラニンの生成も減少します。これが白髪になってしまう主な原因です。
白髪は色が白くなってしまっただけで、決して成長が止まった毛ではないので、ハリやコシはありますし、実はキューティクルもしっかりしています。白髪だけが目立つような感じがするのはやはり、色が違うのでコントラストがついて存在感が出てしまうからなんですね!!
2. 遺伝的要因
白髪になる時期やその進行速度には遺伝的要因が大きく関わっています。親や祖父母が若くして白髪になった場合、その遺伝子を受け継いでいる可能性が高く、自分も早くから白髪が生えることがあります。
3. ストレス
フリーラジカルや活性酸素はメラノサイトを損傷し、メラニンの生成を妨げます。ストレスが高まると、メラノサイトの機能が低下しやすくなり、白髪が増える原因となります。抗酸化物質を含む食事を取ることでストレスを軽減する助けとなります。
4. 栄養不足
メラニン生成には特定の栄養素が必要です。ビタミンB群、銅、鉄、亜鉛などが不足すると、メラニンの生成が減少し、白髪が増える原因となります。バランスの取れた食事を心がけることが重要です。
5. ホルモンの変化
ホルモンバランスの変化、特に甲状腺ホルモンの異常が白髪の原因となることがあります。甲状腺ホルモンの分泌が少なくなると、全身の代謝が低下して身体のさまざまな機能が低下するのですが、白髪の症状もそのひとつで、甲状腺の機能が低下するとメラノサイトが正常に働かなくなり、白髪を引き起こすんですね。
6. ストレス
強いストレスや長期間のストレスは、体内のホルモンバランスを崩し、メラノサイトの機能に影響を与えることがあります。
以前私が担当していた男性のお客様ですが、ストレスによって一時的に白髪が増え、数ヶ月後白髪が減っていた…なんてことも実際ありました。この場合は、加齢ではなく、一時的にメラノサイトの機能が低下し、メラニンの生成が上手く行われなかったことにより、白髪になってしまった…。ということですね。
このことから、ストレス管理の必要性が伺えます。
7. 喫煙
こちらはみなさんご存知かと思いますが、喫煙は血流を悪化させ、毛包に十分な酸素や栄養を届けにくくするため、白髪の原因となります。
8. 紫外線
紫外線は髪のメラニンを破壊し、色素の抜けた髪が白く見えるようになることがあります。帽子や日焼け止めスプレーなどで紫外線から髪を保護することが大切です。
9. 病気や疾患
自己免疫疾患(例えば円形脱毛症、甲状腺疾患など)や特定の遺伝的疾患が白髪の原因となることがあります。こちらは適切な医療ケアが必要です。
こうしてまとめてみると、白髪の原因は多岐にわたることがわかりますね。
加齢、遺伝、栄養状態、ストレス、ホルモンバランス、環境要因などが複合的に影響します。
白髪が出始めて気になり出した方はこれらの内容を踏まえ、生活習慣などを見直すことで白髪の発生を遅らせることが出来るかもしれません。
ただ、白髪を完全になくすということは難しいですよね。年齢を重ねると嫌でも白髪は増えてきます。
白髪にならないための努力も大事な事ですが、【白髪をあえて活かして楽しむ】という目線を持つことがこれからの人生をより謳歌するための鍵になるのではないでしょうか。
年齢に縛られず、髪を通して自分をもっと自由に表現していく。
それこそが大人の女性にしかできない“おしゃれの楽しみ方”なのかもしれません。
白髪染めでもオシャレ染めでもない新しいカラーの形。
さて、次回からは私がお客様にオススメしています、
『脱白髪染め』の技術に関して説明していきたいと思います。